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無農薬の田んぼで始まる、生き物たちのドラマ。耕した土から見えた“自然教育”の瞬間

  • 執筆者の写真: 将太郎 石垣
    将太郎 石垣
  • 5月14日
  • 読了時間: 3分



水上町で家族向けに楽しめる初夏の外遊びモデルプランを紹介。30〜40代の子育て世代+ペット連れ家族向けに、アニマルロッジの一日の過ごし方をまとめました。

春の空気が少しずつ濃くなり、みなかみ町の山々にも緑が戻ってきました。アニマルロッジでは今年も「無農薬の生き物観察ができる田んぼ」づくりを始めています。

田植えをするための準備として、まずは田んぼを耕す作業からスタートしました。

今回の作業は、すべて一人で行いました。

トラクターで土を起こしながら、石をどけ、状態を確認し、少しずつ田んぼを整えていきます。一見すると地味な作業ですが、実際にやってみるとかなりの重労働です。

それでも、この場所を“生き物観察ができる田んぼ”にしたい。そんな思いで土を耕していました。


すると、耕したばかりの黒い土の上で、早速小さな自然のドラマが始まっていました。

土の中から出てきた一匹のミミズ。その動きを見つけた瞬間、キラリと光る昆虫が一気に飛びかかります。

それは、ハンミョウでした。

鮮やかな色をした、とても美しい昆虫です。“道おしえ”という別名でも知られていて、人の前を先回りするように飛ぶ姿を見たことがある方もいるかもしれません。

ですが、実際に狩りをしている姿を見る機会はなかなかありません。

今回見られたのは、耕したばかりの田んぼだからこその光景でした。

土を耕すと、眠っていた世界が動き出す

田んぼを耕すと、普段は見えない土の中の世界が一気に表へ出てきます。

ミミズ。幼虫。小さなクモ。名前もわからない虫たち。

そして、それを狙う生き物たちも集まってきます。

今回のハンミョウも、おそらく土が動いた気配を察知して近くへ来ていたのでしょう。

人間から見ると「田んぼを耕している」という作業でも、生き物たちにとっては大きな環境変化です。

土の匂い。湿り気。出てくる餌。

そうした変化に、自然の生き物たちはとても敏感です。

だからこそ、無農薬の田んぼでは観察できる生き物の種類がどんどん増えていきます。

無農薬だからこそ見える“命のつながり”

今回改めて感じたのは、無農薬の環境では「命のつながり」がとてもわかりやすいということでした。

ミミズがいる。それを食べる虫がいる。さらにその虫を狙う生き物がいる。

自然の世界は、すべてがつながっています。

農薬を使わずに管理するということは、単に「安全なお米を作る」というだけではありません。

そこに暮らす生き物たちの環境を残すことでもあります。

もちろん、無農薬は簡単ではありません。

雑草も増えます。管理の手間もかかります。虫もたくさん出ます。

ですが、その分だけ自然の姿が濃く残ります。

特に子どもたちにとっては、この“本物の自然”が何よりの教材になります。

旅行の思い出というと、有名な観光地をイメージするかもしれません。

ですが、小さな子どもたちの記憶に残るのは、案外こういう瞬間だったりします。

泥に足を入れた感触。虫を見つけた時の興奮。生き物を追いかけた時間。

自然の中で「自分で発見した」という体験は、とても強く記憶に残ります。

今回、一人で田んぼを耕しながら見つけたハンミョウの姿も、まさに自然の面白さそのものでした。

これからこの田んぼに水が入り、稲が育ち、さらに多くの生き物たちが集まってきます。

今年はどんな出会いがあるのか。今からとても楽しみです。




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