春風に舞う 透明な羽のチョウ ― ウスバシロチョウの魅力
- 将太郎 石垣
- 6月27日
- 読了時間: 3分
春風に舞う 透明な羽のチョウ ― ウスバシロチョウの魅力
春の山里を歩いていると、ふわりと風にのって現れる透明な翅のチョウに出会うことがあります。ウスバシロチョウ――その名のとおり、薄くて透き通るような翅を持つこのチョウは、春の訪れを告げる風物詩のひとつです。

ウスバシロチョウ(学名:Parnassius citrinarius)は、本州、四国、九州に分布するアゲハチョウの仲間です。4月下旬から6月上旬にかけて羽化し、活動する期間はわずか1か月ほど。ひらひらと軽やかに舞うその姿は、まるで花びらが空中を漂っているかのようです。
最大の特徴は、その半透明の翅。一般的なチョウのように色鮮やかではありませんが、光を通す白い翅に黒い斑点、淡く黄色がかった模様がアクセントになり、可憐で幻想的な美しさをたたえています。
彼らの命の源となるのは「ムラサキケマン」という野草。この植物に卵を産みつけ、孵化した幼虫は葉を食べて育ちます。冬は卵の状態で越冬し、春になると再び命をつなぐのです。
みなかみ町藤原地域など、山と川に囲まれた自然の残る土地では、このウスバシロチョウに出会えるチャンスがあります。農地のあぜ道や里山の草原で、ひらひらと舞う姿を探してみてください。写真に収めようとすると、意外にすばしっこくて手こずるかもしれませんが、それもまた楽しみのひとつです。
しかし、近年では草地の減少や除草剤の影響で、ウスバシロチョウが見られなくなった地域もあります。彼らの住処となる草地を守ることは、単なるチョウの保護だけでなく、地域の自然環境そのものを守ることにもつながります。

春の短い間だけ舞い踊る、儚くも美しいウスバシロチョウ。里山の自然に触れながら、命のつながりに思いをはせるひとときを、ぜひ体験してみてください。

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