「食べられる木陰の植物園」をつくっています|自然の恵みで“生きる力”を育む場所へ
- 将太郎 石垣
- 6月13日
- 読了時間: 4分
「食べられる木陰の植物園」をつくっています|自然の恵みで“生きる力”を育む場所へ

群馬県みなかみ町の山あいにある、animal lodgeでは今、「食べられる木陰の植物園」の造成を進めています。夏でも涼しい山の風、木陰のやさしい陽射し、そして土の匂い。そんな自然の中で、子どもたちが安心して遊びながら“食べられる植物”に出会える場所をつくっています。
■ きっかけは「子どもと過ごす自然時間」
この植物園をつくろうと思ったきっかけは、森のようちえんの園長として8年間の子育て中に感じた「食べもののルーツを知る体験」の大切さでした。
スーパーで並ぶ野菜は、どこでどう育ったのか、誰がつくったのかが見えづらい時代。だからこそ、土に触れ、葉の香りをかぎ、自分の手でもぎとった実を食べる──そんな体験が子どもたちの中に「生きる力」を育んでくれるのではないかと思ったのです。
■ コンセプトは「完全無農薬」と「多様性」
園内に植える植物は、すべて無農薬・無化学肥料で育てています。虫も来ます。雑草も生えます。でも、それでいいんです。自然のバランスの中で育つ食べものたちは、命の連鎖をまるごと教えてくれる教材でもあります。

ピリッと香る山椒の若芽
ヌメリとシャキシャキ感が人気のうるい
春の山菜の定番であるコゴミ(クサソテツ)
湧き水の近くに育つワサビの葉
昔ながらの薬草であり、草餅にも使えるヨモギ
これらは、見た目の美しさだけでなく、**自然がくれる“旬の味”と“命の多様性”**を教えてくれます。山菜の姿かたち、葉の手ざわりや香りを通して、子どもたちは五感で植物を学び、暮らしの知恵を感じ取ってくれることでしょう。
■ 木陰だからこその魅力と工夫
「木陰の植物園」と聞いて「暗くて育たないのでは?」と思われるかもしれません。実際、直射日光が好きな作物も多いので、植える場所は慎重に選んでいます。
しかし、木漏れ日のようなやわらかな光を好む植物も少なくありません。半日陰を好むハーブ類や山菜は、木陰こそが本来の生育環境ともいえるのです。特に、ワサビやうるい、ヨモギといった山野草は、木陰や沢沿いの湿り気のある環境で元気に育ちます。
また、木陰の環境は、夏でも涼しく、子どもが過ごしやすい空間。大人も、木陰に腰を下ろしてのんびりと本を読んだり、草の匂いを楽しんだり。そんな時間が流れることを目指しています。

■ ここから生まれる、体験と学び
植物園が完成したあとは、ここを舞台にさまざまな体験型ワークショップを開催していく予定です。
食べられる葉っぱや花を摘んでサラダをつくる「キッズハーブクッキング」
草木を使った「自然クラフト体験」
春の山菜を観察して味わう「山菜ピクニック教室」
どれも、「学び」と「遊び」が融合するようなプログラムを目指しています。特に小さなお子さん連れのご家族や、3世代旅行で訪れるお客様にとって、ここが**“自然の教室”**のような場所になればと願っています。
■ 自然とともに、ゆっくり育てていきます
この「食べられる木陰の植物園」は、まだ始まったばかり。すぐに完成するわけではありません。でも、自然に合わせ、季節に寄り添いながら、少しずつ育てていくプロジェクトです。

訪れるたびに、新しい発見があり、「こんな風に植物が増えてきたんだ」と感じてもらえるような、そんな変化のある場所になればと思っています。
ぜひ、みなかみ町の自然の中で、子どもと一緒に“生きる力”を感じに来てください。


群馬県みなかみ町の自然に囲まれた「Animal Lodge(アニマルロッジ)」は、赤ちゃん・小さなお子様連れのファミリーに特化した一棟貸しの貸別荘です。最大21名まで宿泊可能で、三世代旅行や友人家族とのグループ旅行にも最適です。
施設内には、子どもが安心して遊べるキッズスペースをはじめ、補助便座・ベビーバス・ハイチェア・哺乳瓶消毒セットなど、赤ちゃんや幼児に配慮した設備を多数ご用意しています。パパ・ママがリラックスできるよう、屋外BBQスペースや焚き火台、ハンモック、温泉地へのアクセスも充実しています。
また、周辺には「谷川岳ロープウェイ」「たくみの里」「水上温泉」など、子連れでも楽しめる観光スポットが豊富。四季折々の自然やアクティビティとともに、非日常のひとときをお過ごしいただけます。
「子どもが騒いでも気にならない」「他の宿泊客に気を使わない」──そんな、ファミリー旅行にうれしい空間づくりを心がけています。
ぜひ、次の家族旅行はみなかみ町の貸別荘「Animal Lodge」で、のびのび過ごせる特別な時間を体験してください。

普段の様子は↓で配信中
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